2021年07月03日
Q:相続が発生しましたが、認知症の母がいて相続手続きが進みません。司法書士の先生、何か良い解決方法はありませんか。(鈴鹿)
私は鈴鹿に住む50代サラリーマンです。先日のことですが私と同じ鈴鹿で暮らしていた父が亡くなり、相続が発生しました。
父の財産は鈴鹿の実家と1,500万円ほどの預貯金で、母と私と妹の3人が相続人になります。
父は遺言書を残していなかったので相続人全員で遺産分割協議を行いましたが、そこで問題となっているのが母の認知症です。
3年前に認知症を発症した母の症状は重く、自分で署名や押印ができる状態ではありません。
そうしたことから思ったように相続手続きが進まず、妹ともども困り果てています。
司法書士の先生、こういった場合の解決方法について教えていただけると助かります。(鈴鹿)
A:お母様の代わりに相続手続きを遂行する「成年後見人」を選任してもらいましょう。
お母様が認知症を患っており相続手続きが進まないとのことですが、その場合の解決方法として「成年後見人制度」を利用する方法があります。
成年後見制度とは、認知症や精神上の障がい等により判断能力が低下している方を保護するための制度あり、家庭裁判所への申立てにより選任してもらうことができます。
成年後見人には家庭裁判所が相応しい人物を選任しますが、以下の人物は成年後見人にはなれません。また、親族以外に第三者となる専門家が選任される場合もあります。
- 未成年者
- 成年後見人等を解任された方
- 破産者
- 本人に対して訴訟をしたことがある方、その配偶者や直系血族
- 行方不明である方
遺産分割は法律行為となるため、認知症等により判断能力が低下している相続人が行うことはできません。
また、ご家族であってもその方の代わりに署名・押印することは違法とされています。家庭裁判所が選任した成年後見人であれば法的に問題なく遺産分割が行えますので、滞っていた相続手続きも進められるようになります。
なお、成年後見人は相続手続きだけでなく財産管理や生活支援も行うことができるので、相続手続きが完了した後の活用方法についても視野に入れておくと良いかもしれません。
相続に関するご相談の内容は、その方の家族構成等によって異なってくるものです。鈴鹿・四日市相続遺言相談室では鈴鹿ならびに鈴鹿近郊にお住まいの皆様のお力になれるよう、豊富な知識をもつ専門家がご相談内容に合わせて親切丁寧にご対応させていただきます。
初回相談は無料ですので、些細なことでもお気軽にお問い合わせください。
スタッフ一同、鈴鹿ならびに鈴鹿近郊の皆様からのご相談を心よりお待ちしております。
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2021年06月05日
Q:司法書士の先生にご質問です。相続が発生した場合、遺産分割協議書は必ず作成しなければなりませんか。(四日市)
司法書士の先生、遺産分割協議書について教えてください。
私は四日市で家族と暮らしている50代の会社員です。先日私と同じ四日市で一人暮らしをしていた父が突然亡くなり、急なことでバタバタしながらも無事に葬式を済ませることができました。父はこれまで大きな病気ひとつしたことがなかったので、父自身も突然亡くなるようなことはないと思っていたのでしょう。遺品整理をしても遺言書は見つかりませんでした。
そこで相続人になるだろう私と兄とで父の財産について話し合い、四日市の自宅といくらかの預貯金だけだったので簡単に済ませて終わりました。兄との関係は良好ですし今後も揉めることはないと思いますが、気になったのが遺産分割協議書のことです。
相続が発生した場合、遺産分割協議書は必ず作成しなければならないものなのでしょうか?(四日市)
A:遺言書が残されていない場合は、必ず遺産分割協議書を作成しておきましょう。相続手続きの際に必要となる場合があります。
遺言書が残されている場合はその内容に従って相続手続きを進めることになるため、相続人全員での話し合いにより作成する遺産分割協議書は必要ありません。しかしながらご相談者様のように遺言書が残されていない場合、不動産の名義変更などをする際に遺産分割協議書の提出を求められることがあります。それらの手続きを滞りなく行う意味でも、遺産分割協議書は必ず作成しておくことをおすすめいたします。
遺産分割協議書が必要になるケースとしては
- 不動産の名義変更および登記
- 金融機関の預金口座が多数存在する場合
- 相続税申告が必要な場合
- 相続人同士のトラブルが予想される場合
等が挙げられます。
今回は相続財産にご自宅(不動産)がありますので、改めてお兄様と話し合いの場を設けて遺産分割協議書を作成しましょう。なお、遺産分割協議書はご自身でも作成できますが、作成方法に不安がある場合は専門家に依頼することも可能です。
はじめて相続手続きを行うとなると、思うように進まないケースも少なくありません。
四日市ならびに四日市近郊にお住まいで相続についてお困りごとのある方は、鈴鹿・四日市相続遺言相談室までお気軽にご相談ください。
鈴鹿・四日市相続遺言相談室では経験豊富な専門家が、遺産相続・遺言書に関するお悩みやお困りごとの解決をサポートいたします。
初回相談は無料ですので、スタッフ一同、四日市ならびに四日市近郊にお住まいの皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げます。
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2021年04月10日
Q:不動産を相続することになりました。名義変更のしかたについて、司法書士の先生にお伺いしたいです。(鈴鹿)
司法書士の先生、はじめまして。私は鈴鹿で夫と子どもの四人で暮らしている主婦です。
半月前のことですが、私と同じ鈴鹿で生活をしていた父が他界しました。葬式は父の住む鈴鹿の実家で行い、先日になってようやく姉妹そろって落ち着くことができました。
父には財産があり、長女の私は鈴鹿にある不動産を相続することになりました。当然ですが遺産を相続するのは初めてのことで、不動産の名義変更についても不安で仕方がありません。初歩的なことで大変恐縮ですが、今回相続する不動産の名義変更の流れについて教えていただけると助かります。(鈴鹿)
A:ご相談者様が相続される不動産の名義変更には、遺産分割協議書が必要です。
ご相談者様が相続されるのは不動産とのことですが、名義変更を行うには遺産分割協議書を用意しなければなりません。この遺産分割協議書には相続人全員の署名・押印(実印)が必要となるため、法定相続人に該当する方に声をかけ集まってもらいましょう。
名義変更手続きの流れについては以下でご説明いたします。
≪名義変更手続きの流れについて≫
1:相続人全員で遺産分割協議をし、その内容を取りまとめ文章に起こし遺産分割協議書として作成。
2:名義変更の申請に必要となる書類の準備。
…法定相続人全員の戸籍謄本
…お父様の戸籍謄本等(出生から死亡までのもの)
…住民票(お父様の除票ならびに相続人のもの)
…不動産の固定資産評価証明書
…相続関係説明図 他
3:登記申請書を作成。
4:法務局にて書類を提出。
不動産の名義変更手続きの流れについて簡単にご説明しましたが、ご自身で行うとなると想像以上に複雑なうえ、必要な書類を揃えるにもそれなりの時間と労力を要します。 ご相談者様のように初めての相続手続きで不安を持たれている方は、初期の段階から専門家に依頼して進めることをおすすめいたします。
相続は人生において何度も経験するようなことではありませんから、些細なことであっても不安に思ってしまうのは無理のないことだといえます。
鈴鹿や鈴鹿近郊にお住まいで相続に関する不安やお悩みを抱えていらっしゃる方は、ぜひ鈴鹿・四日市相続遺言相談室までご相談ください。
鈴鹿・四日市相続遺言相談室では鈴鹿や鈴鹿近郊にお住まいの方を中心に、相続について幅広くサポートさせていただいております。初回相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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