四日市の方より相続に関するご相談
2025年11月04日
Q:相続のおおまかな流れを知りたく司法書士の方に伺います。(四日市)
初めてご相談する四日市在住の60代の者です。私の両親は二人とも90になりました。ケガや病気で入院したりすることもありますが、全体的に見て元気かと思います。ただ、年齢が年齢ですので、私たち家族はそれなりの覚悟をもって生活するようにしています。今までは80代90代の生活スタイルについて調べたり、寝たきりになった時の対応なども調べたりしました。今回はもう少し踏み込んで、亡くなった後のことを調べようと思い検索しています。
両親が亡くなると、葬儀と相続手続きを行うことになるかと思いますが、葬儀は葬儀社のサイトでなんとなく分かりましたが、相続は何から手をつけていいかわかりません。相続手続きとは、具体的にどんなことをするのか「相続の流れ」と共に教えていただけたら助かります。なお、必要であれば実際にお伺いします。(四日市)
A:相続は各御家庭のご状況により異なります。
ご家族のご逝去後は非常に多くの相続手続きを行うことになります。実際にご相談にいらした方の中には、「相続手続きについて何も知らないまま亡くなったので、悲しむ余裕がないほど慌てた」とお話しされた方もいらっしゃいます。大事なご家族との最後ですので、ぜひ余裕をもって見送ってあげられるように、今のうちから心のご準備をされると良いでしょう。
こちらでは相続手続きの流れを簡単にご紹介しますが、相続手続きでは、遺言書があるかないかで手続きの流れが異なります。民法で定められた法定相続よりも遺言書の内容が優先されるため、ご家族が亡くなったら、まずは遺言書の有無を確認しましょう。
遺言書が見つかった場合は、その内容に従って遺産分割を行えばいいので遺産分割協議をする必要はありません。
遺言書が見つからなかった場合の相続手続きの流れは以下のようになります。
①相続人調査
相続人を確定するため、亡くなった方(被相続人)の出生から死亡までの全戸籍を収集します。併せて相続人の戸籍謄本も取り寄せておきましょう。
②相続財産調査
遺産分割を行うため、被相続人の全財産を正確に調査します。なお、相続財産には、借金や住宅ローンなどのマイナス財産も含まれるため注意して下さい。ご自宅や不動産を所有している場合には、不動産の登記事項証明書、固定資産税の納税通知書、銀行の通帳などを集め、それらをもとに相続財産目録を作ります。
③相続方法の決定
3つの相続方法の中から、ご自身にあった遺産の相続方法を決めます。相続放棄や限定承認をする場合には申述の期限があり、“自己のために相続が発生したことを知った日(通常は被相続人の死亡日)から3か月以内”に手続きを行います。期限を過ぎると全財産を相続する「単純承認」を選択したことになります。
④遺産分割協議を行い、遺産分割協議書を作成する
相続人全員が参加して、財産分割について話し合う「遺産分割協議」を行います。まとまった内容を「遺産分割協議書」として書き起こし、相続人全員で署名・押印を行い完成させます。なお、作成した遺産分割協議書は、不動産の名義変更や相続税申告でも必要となります。
⑤財産の名義変更を行う
不動産や有価証券などを相続した方は、被相続人名義からご自身名義へ変更する手続きを行います。
鈴鹿・四日市相続遺言相談室では、四日市のみならず、四日市周辺地域にお住まいの皆様から相続手続きに関するたくさんのご相談をいただいております。
相続手続きは慣れない方にとっては複雑な内容となり、多くの時間を要する手続きになるかと思われます。鈴鹿・四日市相続遺言相談室では四日市の皆様のご相談に対し、最後まで丁寧に対応させていただきますので、安心してご相談ください。また、鈴鹿・四日市相続遺言相談室では四日市の地域事情に詳しい相続手続きの専門家が、初回のご相談を無料にてお伺いしております。
四日市の皆様、ならびに四日市で相続手続きができる司法書士および事務所をお探しの皆様にお目にかかれる日をスタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
